先日、「【ビブラート】私は、この動画のおかげでビブラートをかけられるようになりました(経験談)」を投稿いたしました。
今回は、具体的にビブラートの「練習方法~エクササイズ(筋トレ)~」について紹介します。
ポイント
- ビブラートをかけるには「エクササイズ(筋トレ)」が必要不可欠です
- チェロを始めたらすぐ、エクササイズを始めましょう!
- 私がビブラートができるようになった「アビさん」の「エクササイズ(筋トレ)」動画11本について、要点をかいつまんで紹介します!
①【ヒジを支点に腕を振る】ための、マラカスを使ったトレーニング
ポイント
- マラカスを使った「ヒジを支点に腕を振る」トレーニング
- ヒジの位置は動かさずに一定の高さに保つ
- テレビを見ながらやるのがよいと、アビさん
やってはいけないこと
- 腕を大振りするのはNG。小刻みに振ること。
- 手首を回転するのはNG。
- マラカスを持つ手は脱力する。強く握るのはNG。
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②【左手の指の脱力する】ための、左手の指をグラグラさせるトレーニング
ポイント
- 左手の人差し指を右手でつまみ、ヒジを支点に腕を振る。
- 手の甲は天井に向ける。
- もちろん、左手は脱力し、ヒジの高さは一定。
- 指の第一、第二、第三間接がグラグラする状態を目指す。
- この状態で、1~4の指を全部やる。
やってはいけないこと
- 手首を曲げるのはNG。手首は曲げずに手と腕は一直線で動かす。
ぐらぐらゲーム KG-001
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③【より実践に近いトレーニングをする】ための、手の甲を使ったトレーニング
ポイント
- 右手を指板に見立てて、左手の親指を右手の手のひらの中央に置く。その状態で、右手を左肩に乗せる。
- この状態で1の指から4の指まで連続してビブラートをかける。
- ヒジの位置は高すぎず・低すぎず、ワキを開いたり閉じたりしない。
- このトレーニングでは親指の位置は変えず(右手のひらの中央)、1~4の指を上下に移動させることで、ビブラートのバランスを取る。
- 分かりづらいが、1から4の指になるにつれて、左手が「上に上がって」いる。実際のチェロでは「親指が移動」する。(1分30秒のあたり)
やってはいけないこと
- 親指に力を入れる、右手の甲を力を入れて挟むのはNG。
プロテクター 手の甲
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④【より実践に近いトレーニングをする】ための、チェロを使い指板をこするトレーニング
ポイント
■④-1:弦を押さえない方法
- 1か2の指のどちらかやりやすいほうを「DとG線」の間に置く。弦は押さえない。
- この状態で、ヒジを支点にして指板をこする。
- あらためてヒジの高さは変えない
■④-2:弦を押さえて、弓を使う方法
- [1]弦を押さえた状態で指板をこすり、弓を弾く。(リラックスし、脱力。)
- [2]インパルスのイメージを持つ
- ダウン、アップではなく、ダウンナップ「プジョープジョー」と言っているところ。
- 下に下げたら、反発(リバウンド)して戻ってくるようなイメージ
- 1往復、2往復、3往復で練習することで連続したインパルスのビブラートがかけられる。
やってはいけないこと
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⑤【左手の指を伸縮させる】ための、ネバネバした指(スティッキーフィンガー:Sticky Finger)トレーニング
ポイント
- 「One, Two, Three, Four, Five, Sticky Finger!」と声を出して数えながら、指板を大きくこすっていた指を、急に止めてビブラートにしていくトレーニング。
- これによって、指の伸び縮みを感じることができる(34秒のあたり)
- 左手の指は指板を「押さえる」のではなく、指板に、左手が「ぶら下がっている」ようにする。握るのはNG。(47秒のあたり)
- インパルス、ボールのバウンドのイメージで、下がって上に戻ってくるときのほうを早くする。
やってはいけないこと
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⑥【左手の指を伸縮させる】ための、ゆっくりと引きずった指(ドラッギング フィンガー:Dragging Finger)トレーニング
ポイント
- 早く動かす筋トレ⑤に対して、これはゆっくり動かすトレーニング。
- 4ポジに構えて、CG線の間に1の指、GD線の間に2、DA線の間に3、A線の外側に4の指を並べる。
- この状態で、1ポジと4ポジを往復させる。
- 上がるときには、指は伸びて、下がるときは指がつぶれる(縮む)感覚をつかむ。まさにボールようなイメージとアビさん。
- 手首は曲げずに、手と腕は一直線にしたままやる。
- 往復させる量を徐々に小さくしていき、1本の指でビブラートの状態にする。
やってはいけないこと
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⑦【ビブラートを低音側にかける】ための、テニスボールを使い指板をこするトレーニング
⑧【親指を柔らかく使う】ための、親指をグラグラさせる練習(きらきら星)
ポイント
■[1]親指だけをネックにつけて、腕を振る。(親指ビブラート)
- 親指はネックに対して垂直に置く。通常の構えとは異なる。
- 親指がフリーの状態とはこんな感じ。(47秒のあたり)
- 親指だけでかけている状態から、1、2、3、4の指で弦を押さえ、ビブラートの状態を作る。
■[2]親指ビブラートをしながら、きらきら星を弾く
- 開放弦は親指でビブラートする。(かけているふり)
- きらきら星:レ/レ、ラ/ラ、シ/シ、ラを弾く
- 開放弦のレから始まるため、親指のビブラートから始まり、シを押さえるときに反動がついた状態でビブラートをかけることができる。
- 開放弦からスタートするのがミソ。
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⑨【ビブラートをかけてもボウイングが乱れないようにする】ための、ビブラートをかけながら、他の開放弦を弾くトレーニング
ポイント
- 「弓はG線」の開放弦を弾きながら、「指はD線」においてビブラートをかける。
- 指は1~4、ポジジョンも1ポジから4ポジまで移動させる。
- ボウイングは、全弓、半弓などいろいろ組み合わせる。
- これで慣れたら、実際にビブラートをかけている弦を弓で弾く。
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⑩【ビブラートをよりかける】ための、1つ下の指をサポートとして使うテクニック
ポイント
- 筋トレというよりはテクニック。
- たとえば、4の指でビブラートかける際は、3の指も指板に置きサポートとして使う。
- 3の指でビブラートをかける際は、2の指を指板においてもよい。
- 1の指の場合は、2の指を1の指の上に重ねる。(58秒のあたり)
- サポートなしで弾いてももちろんいいので、ここは個人の好みで使い分けてね、とアビさん。
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⑪【魅力的なビブラートにする】ための、ボウイングのスピードとビブラートのスピードの関係を見つけ、体得するトレーニング
ポイント
- 基本的にはボウイングのスピードが上がれば、ビブラートのスピードを上げる(細かくする)
- ボウイングのスピードに合わせてビブラートのスピードを変え、自分が心地よいビブラートになる条件を見つける
- メトロノームを使う方法
- ♩=60に設定し、まず1拍に「2回」のビブラート入れる。(バダン・バダン or One, Two)
- その状態で少し弾いたら、1拍に「4回」のビブラートを入れる。(One, Two, Three, Four)(2分40秒のあたり)
- これ以外のバリエーションとして、「タタタタタッタ」といったものもある。つまり、どんなリズムでも自由にビブラートをコントロールできるようになることが求められる。
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⑫【ハイポジション(親指ポジション)でビブラートをかける】ための、トレーニング
ポイント
- 親指は弦に乗せたままでビブラートをかける。親指を外してかけるのはNG。
- 親指は2本の弦をまたぐように押さえる。
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アビさんのとレーニングは以上です!
私は特に、指をグラグラさせるトレーニングと、テニスボールを使ったトレーニングが有効でした。