レッスンは練習する場所じゃない
ねぇ、うさぎさん。
チェロ教室に行こうと思うんだけど、週3回のレッスンで「練習」すればチェロが上手くなるんだよね?
結論からいうと、それは間違いなんだ。
レッスンは「練習する場所ではない」んだ。
え…。どういうこと?
私も初めは「テニススクール」をイメージしていたんだ。
コーチが球を出してくれて、それをパコーンと打つストロークの練習みたいにね。
だからレッスンに行けば、そこで練習させてくれるものだと思っていたんだ。
次回のレッスンまでに、この練習曲を弾けるようにしてきてね
たしかに最初のうちは、右手のボーイングの練習だからテニススクールみたいな練習だったんだよ。
でも、次に左手のフィンガリングの練習、つまり楽譜を見ながら音を出す段階になると話が変わるんだ。
新しい練習曲に入ると、まずは先生と一緒に弾いて、ポイントを教えてもらうんだ。
「ここは1の指で取りましょう」とか、「弓は元よりを使いましょう」とかね。
ここまではテニススクールに似ているんだけど、問題は、次だね。
レッスンが終わると、
「じゃあ、次回のレッスンまでに、この練習曲弾けるようにしてきてね」
と言われるんだ。
え?そんなすぐに弾けるものじゃないよね??
うん、そうだよね。
だから、レッスンとは別に「個人練習」をしないといけないよね。
レッスンは成果を披露し、先生からフィードバックを受ける場
というわけで、次のレッスンまでに、家やカラオケで個人練習をして練習曲を仕上げておくんだ。
つまり、週3回のレッスン以外にも練習しないといけないってことなのか…。
じゃあ、レッスンは何する場所なの?
「レッスンは成果を披露し、先生(プロ)からフィードバックを受ける場」だね。
誤解を恐れずに言えば、「テスト」みたいなものなんだ。
個人練習した練習曲を先生に聴いてもらい、「ファの音程が全体的に低いので高めにとるように」とか
「移弦をもっと滑らかに」とかアドバイスをもらう。プロの目で見てもらって、直してもらうんだ。
レッスン=テストと考えると、そこで練習しちゃいけないのがわかるよね。
とはいえ、実際は…。
とはいえ、実際は個人練習の時間が取れなかったり、練習しても弾けなかったりするから、不完全な状態で次のレッスンに臨むことが多いんだ。
え、先生に怒られないんですか?笑
先生にもよるかな。あと、プロを目指すチェリストは怒られるけど、アマチュアや趣味でやる場合はそんなに厳しくないよ。
ただ、「ここは最低限弾けるようになりました」「ここが弾けなくて困っています」というのは、レッスンの時にちゃんと伝えること。
ちなみに、個人練習をサボって次の練習に行くとどうなるの?
練習していないのは、すぐばれるからね笑
練習をサボったら正直に「先生ごめんなさい、個人練習サボりました」と先に伝えることだね。
個人練習を頑張れば、レッスンの進みも早くなる
当たり前だけど、個人練習せずにレッスンだけで何とかしようとすると、
一向に練習曲が終わらなくて次のステップに進めない。
逆に、個人練習を頑張って完璧な状態でレッスンに臨めば、1回や2回で合格するから、どんどん次の段階に進むことができる。
レッスンより個人練習のほうが重要なんだね。
レッスンを受ける心がけ
レッスンは40分~50分と短いよね。
だから、短い時間を有効活用しないといけない。
たとえば、私はこんなことに気を付けているんだ。
・【質問】個人練習で疑問に思ったことをまとめておき、次のレッスンで先生に聞く
・【さきどり】次の練習曲を先に練習しておいて、わからないところを聞く
漠然とレッスンに行って帰ってくるだけじゃ、ぜんぜん上達しないんだ。