- チェロの楽譜に突如として現れる、ハ音記号
- ハ音記号は、「ヘ音記号と同じ指で、“隣”の高い弦を押さえる」だけ
ハ音記号??
うさぎさん、さっき曲を練習していたらこんな記号が出てきたんだよ!
何これ?
「ハ、ハ音記号なんて言っているだけで、口がヴィオラになってしまうわ!!」
え?ハ音記号?せっかく、ヘ音記号が読めるようになってきたのに…。
…。ハ音記号(テノール記号)はヴィオラの譜面に使われているんだ。
ハ音は「ド」の音だから、ちょうど頂点と交わるところが「ド」の音になるんだ。
え~、またイチから覚えなおさなきゃいけないの~…。
ヘ音記号と同じ指で、“隣”の高い弦を押さえる
いやいや、そんなことはないんだよ。
ヘ音記号の指のまま、隣の高い弦を押さえるだけでいいんだ。
どういうこと?
下の絵で見てごらん。
ハ音記号をまず、ふつうに「ヘ音記号」で読むと、この場合ファの音で指番号は「2」だね。
そしてハ音記号の時は、その指のまま隣の高い弦を「2」押さえればいいんだ。
つまり、「ド」の音になる。
なるほど!
楽譜で見るとこんな感じ。ハ音記号はト音とヘ音の間っていうのがわかるよね。
ヴィオラはチェロより1オクターブ高い楽器だからハ音記号が読みやすいんだ。
(ちなみに、ヴィオラの調弦はチェロを1オクターブ高くしたド・ソ・レ・ラ(C・G・D・A)で、チェロと一緒だよ。)
ちなみに、ヘ音記号でA線の場合は隣に弦がないから「4ポジ(Ⅳ)」の指番号を使ってね。
このように読み替えできるのはト音記号とハ音記号は「5度」の関係にあるからなんだ。
これについては、また今度説明するね。