チェロにかかる費用は、テニスとそんなに変わらないという投稿をさせていただきました。
しかし、出ていくお金は少しでも少なくしたいもの。
今回は、お金のなかった私が、どうチェロで節約・やりくりしていたかをご紹介します。
チェロの大部分を占めるお金は?
私の15年間でかかった費用をグラフに纏めました。
1位:楽器
2位:レッスン代
3位:弦交換
4位:弓の毛替え
1位の楽器ですが、7年間は13万円の楽器を使い、そのあいだにお金を貯めて200万円の楽器を買いました。
2位のレッスン代は、月1万円ですので、積もり積もると楽器と同じくらいの値段になります。
3位の弦はだいたい4弦交換して3万円弱です。1~2年に1回交換しています。
4位の弓の毛替えですが、1回5,000円です。半年~1年に1回交換しています。
【1】楽器の節約について
①借りる
初年度にいきなり購入するのは抵抗があると思うので、楽器を借りることができる教室を選びましょう。
ただ、楽器を用意してくださいという教室の場合もあります。
その場合は有料でチェロを借りることもできます。「チェロ レンタル」で検索するといくつかヒットします。
また、学生であれば楽器を貸してくれる部活に入ればタダです。
私も初年度は貸してもらった楽器で練習していました。
②譲ってもらう
周りにチェロをやっていた方がいれば、お古の楽器を譲ってもらえることがあります。
③大学が多くある町の楽器屋さんで中古の楽器を買う
こういった楽器屋さんでは、学生が使っていた中古の楽器を取り扱っていることが多いです。
卒業と同時にチェロを手放してしまう人も多いため、学生が使用していた中古の楽器があります。
私も、大学の多い楽器屋さんに行き、新品で定価30万円以上のものを中古で13万円で入手しました。
③金額を指定して先生に選んでもらう
ない袖は振れないので、「○○円」で探しています、と先生に相談してみてください。
先生は楽器屋さんにも詳しいので、いろいろなネットワークを持っています。
そして、楽器はやはりプロの先生に選んでもらうのが一番だと思います。
私も2台目の楽器は、先生に相談して選んでもらった楽器です。
【2】レッスン代の節約について
①レッスンの回数や時間を減らす
個人教室の場合、レッスンの回数を柔軟に調整してくれるところが多いです。
どちらかというと、社会人で忙しいからという理由でレッスンを減らす人が多いですが、
金銭的な理由でも(たとえば学生さん)調整してくれます。
②ほかの先生をあたってみる
今の先生が高すぎると感じる場合は、ほかの先生についてみるのも一案だと思います。
また、教室に行かずに、音大生などに教えてもらうのも一手です。
とはいえ、成長に一番欠かせないのがレッスンなので、本当に困っているとき以外は手を付けないほうがいいと思います。
【3】弦の節約について
①インターネット通販を使う
私がお世話になっているのは、I Love Stringsさんさんです。
弦を定価の30~45%オフで購入することができます。
また、Amazonでも取り扱いが増えてきているので、価格を比較してみて安いほうを選ぶのがよいと思います。
②海外から個人輸入で購入する
円高の際には、個人輸入を使って安く購入することができます。
たとえば、アメリカのGostringさんで購入することができます。
③交換する頻度を下げる
アマチュアの場合、弦の交換は1年に1回ぐらいとされています。
ですが、2年以上、むしろ楽器を購入してから10年も変えていない強者もいます(!!)
確かに、劣化しても音色の艶や音量が落ちるだけなので、そこが気にならなければ頻繁に替える必要はありません。
ただ、弦がほつれてきたりすると、さすがに使いづらいので交換したほうが良いです。
③番外編
・弦の選び方について
弦の種類はたくさんあります。
色々な弦を試してみたいですが、高価で買ったら返却できない問題があります。
一つの方法として、友人が張っている「弦のおさがり」をもらって試す、という方法があります。
あらかじめ友人に、「弦を交換したときに捨てないでもらえない?」と相談しておくと話がスムーズです。
もちろん、ある程度劣化してしまっているのですが、少しお試しして、良さそうであれば新品を買えばよいのです。
【4】弓の節約について
弓はお金を節約することが難しいです。
そのため、「弓の毛をできるだけ消耗させない」ように取り扱うことが大切です。
①休憩する際は弓を緩めておく
弓の毛を引っ張って使うものですので、引っ張ることにより毛は消耗します。
引っ張っている時間を減らしたほうが弓の毛は消耗しませんので、休憩の際などにはこまめに弓を緩めています。
万が一、弓を落としたり踏んづけてしまったときも緩めてあったほうが折れにくいです。
また、当たり前ですが練習後にケースにしまうときは弓を緩めてくださいね。
②毛の部分を手で触らない、汚さない
弓の毛は、摩擦によって弦をこすり音を出しています。
ここに油分や汚れが付くと、摩擦が減ってしまいます。
毛の部分を直接手で触らない、ほこりや汚れがあるところに置かないようにしましょう。
以上が、私が取り組んでいる節約方法でした!