【レッスンはテスト?】え、チェロ教室・レッスンは練習する場所ではないの??

レッスンは練習する場所じゃない

くじら

ねぇ、うさぎさん。
チェロ教室に行こうと思うんだけど、週3回のレッスンで「練習」すればチェロが上手くなるんだよね?


うさぎ

結論からいうと、それは間違いなんだ。
レッスンは「練習する場所ではない」んだ。


くじら

え…。どういうこと?


うさぎ

私も初めは「テニススクール」をイメージしていたんだ。
コーチが球を出してくれて、それをパコーンと打つストロークの練習みたいにね。
だからレッスンに行けば、そこで練習させてくれるものだと思っていたんだ。

次回のレッスンまでに、この練習曲を弾けるようにしてきてね

うさぎ

たしかに最初のうちは、右手のボーイングの練習だからテニススクールみたいな練習だったんだよ。
でも、次に左手のフィンガリングの練習、つまり楽譜を見ながら音を出す段階になると話が変わるんだ。

うさぎ

新しい練習曲に入ると、まずは先生と一緒に弾いて、ポイントを教えてもらうんだ。
「ここは1の指で取りましょう」とか、「弓は元よりを使いましょう」とかね。
ここまではテニススクールに似ているんだけど、問題は、次だね。

うさぎ

レッスンが終わると、
「じゃあ、次回のレッスンまでに、この練習曲弾けるようにしてきてね」
と言われるんだ。


くじら

え?そんなすぐに弾けるものじゃないよね??


うさぎ

うん、そうだよね。
だから、レッスンとは別に「個人練習」をしないといけないよね。

レッスンは成果を披露し、先生からフィードバックを受ける場

うさぎ

というわけで、次のレッスンまでに、家やカラオケで個人練習をして練習曲を仕上げておくんだ。


くじら

つまり、週3回のレッスン以外にも練習しないといけないってことなのか…。
じゃあ、レッスンは何する場所なの?


うさぎ

「レッスンは成果を披露し、先生(プロ)からフィードバックを受ける場」だね。
誤解を恐れずに言えば、「テスト」みたいなものなんだ。


うさぎ

個人練習した練習曲を先生に聴いてもらい、「ファの音程が全体的に低いので高めにとるように」とか
「移弦をもっと滑らかに」とかアドバイスをもらう。プロの目で見てもらって、直してもらうんだ。


うさぎ

レッスン=テストと考えると、そこで練習しちゃいけないのがわかるよね。

レッスンと個人練習のイメージ 宿題 テスト 採点 アドバイス

とはいえ、実際は…。

うさぎ

とはいえ、実際は個人練習の時間が取れなかったり、練習しても弾けなかったりするから、不完全な状態で次のレッスンに臨むことが多いんだ。

くじら

え、先生に怒られないんですか?笑


うさぎ

先生にもよるかな。あと、プロを目指すチェリストは怒られるけど、アマチュアや趣味でやる場合はそんなに厳しくないよ。
ただ、「ここは最低限弾けるようになりました」「ここが弾けなくて困っています」というのは、レッスンの時にちゃんと伝えること。


くじら

ちなみに、個人練習をサボって次の練習に行くとどうなるの?


うさぎ

練習していないのは、すぐばれるからね笑
練習をサボったら正直に「先生ごめんなさい、個人練習サボりました」と先に伝えることだね。

個人練習を頑張れば、レッスンの進みも早くなる

うさぎ

当たり前だけど、個人練習せずにレッスンだけで何とかしようとすると、
一向に練習曲が終わらなくて次のステップに進めない。
逆に、個人練習を頑張って完璧な状態でレッスンに臨めば、1回や2回で合格するから、どんどん次の段階に進むことができる。


くじら

レッスンより個人練習のほうが重要なんだね。

レッスンを受ける心がけ

うさぎ

レッスンは40分~50分と短いよね。
だから、短い時間を有効活用しないといけない。
たとえば、私はこんなことに気を付けているんだ。
・【質問】個人練習で疑問に思ったことをまとめておき、次のレッスンで先生に聞く
・【さきどり】次の練習曲を先に練習しておいて、わからないところを聞く


うさぎ

漠然とレッスンに行って帰ってくるだけじゃ、ぜんぜん上達しないんだ。