【カザルスって、だれ?】チェリストなら知らないと赤っ恥です

チェロの神様

くじら

チェロを始めるなら、カザルスは絶対に知っておかないといけない、と言われたんだけど…。


うさぎ

パブロ・カザルス(Pablo Casals)のことだね。有名なチェリストで「チェロの神様」とも呼ばれているくらい、すごい人なんだ。
1876年に生まれた人だから、もう140年以上たつことになるね。


くじら

神様!何がそんなにすごいの?

これだけは知っておきたい2つのこと

【1】チェロの奏法を塗り替えた

うさぎ

一言で言ってしまうと、「チェロという楽器をヒーローにした人」かな。
カザルスが生まれるまでは、チェロはずっと低音楽器で、脇役だったんだ。
だから、いまでは当たり前となっている「チェロのソロ」なんて夢のまた夢だった。なぜかというと、今とは弓の弾き方が違ったことが理由だったんだ。
簡単に言えば、チェロの持ち味を発揮できない弾き方だった。
それをカザルスは研究に研究を重ねて改革していったんだ。


うさぎ

その結果、豊かな甘い響きを出せるようになり主旋律も担当できる楽器になった。
だから今のチェロが魅力的な楽器になったのは、カザルスのおかげといっても過言ではないんだ。

【2】バッハ 無伴奏チェロ組曲を見つけた

うさぎ

バッハの無伴奏チェロ組曲は有名だよね。
実は、あの楽譜を見つけたのはカザルスなんだよ。
13歳の時に、たまたま立ち寄った古本屋さんで見つけたんだ。
「ただの練習曲」とまったく有名じゃなかった曲を、今では、チェリストなら誰もが憧れる、一生をかけても弾きたい曲になったんだ。


くじら

奏法を塗り替えたり、無伴奏を見つけたり、もう神様ですね。


うさぎ

興味がでてきたらいろいろ調べてごらん。
ほかにも、オーケストラの指揮をしたり、世界平和の活動をされたりしているんだ。