- 私が【1】チェロを始める前、【2】始めてから悩んだこと・初心者のころ挫折しそうになった経験、をご紹介させていただきます。
- そして、挫折に直面したときにどう乗り越えたかをご紹介したいと思います。
- 結論:興味があれば、まず無料体験やってみましょう!それから考えればいいと思います!
【1】チェロを始める前の話 ~悩み・あきらめポイントと対処法~
「チェロをやってみたいけど…心配」という方のために、悩み・あきらめポイントと、その対処法を紹介します。
①楽譜が読めないから無理?
はい、これ私です。
音楽の授業はもちろん受けていましたが、「てきとう」にやっていました。
特に楽譜は、音階はすべて「階名」を振り、リズムは「誰かに弾いてもらって覚える」でした。
そのため、音符を見ても、どの音かわからず、さらにはリズムも全く分からずに生きてきてしまいました。
ですので、チェロにしろギターにしろ、音楽は苦手だというネガティブなイメージで生きてきました。
でも、いつか楽器をやってみたいと思っていました。
そこで、思い切ってテニスを辞めてチェロに飛び込んだのです。
■最初は楽譜が読めなくても何とかなりました
初心者の初めのころの基礎練習は右手のボウイングがメインや、左手のフィンガリングもファーストポジションで完結します。
ですので、楽譜が読めなくてもあまり問題はありませんでした。
でもやはり、最初は階名を振ったりしていました。
初心者で教室に通って始める場合は、先生がレベルにあった曲を選んでくれますので、あまり心配はいりません。
■いきなりオーケストラの曲をやるのは大変でした
しかし、楽譜を読めない初心者がオーケストラの曲をやるとなると話は別です。
オケの曲は、リズムも複雑、長の違いなど、曲によって様々です。
私は、全く読めないどころか、パート練習にもついていけませんでした。
すべて階名を振り、リズムを暗記していましたが、やはり限界があります。
これに弓順とかダイナミクスが加わってくると、もう頭はパンクしてしまいます。
ですので、楽譜が読めない人がオーケストラに挑戦する場合は、チェロの練習だけでなく楽譜を読む練習もしっかりしなければいけません。
私は、チェロを使わずにピアノで弾いて楽譜を確認していました。
また、本当にリズムがわからないところは「無料の楽譜作成ソフト」(FinaleやMusescore)」を使って再生しリズムを確認したりしていました。
■音部記号がたくさん:ヘ音記号の次は、ハ音記号、そしてト音記号
チェロは扱える音域が広く、とても魅力的な楽器です。
しかし裏を返せば、複数の音部記号をまたがって演奏されるため、難しい曲になるにつれ「ヘ音記号⇒ハ音記号⇒ト音記号」の3つを覚える必要があります。
せっかく、ヘ音記号が読めるようになったのに…というところでは、見たこともないハ音記号が登場します笑
ピアノ経験者もハ音記号には一苦労するそうです。
でも、コツをつかめばなんとかなりました。何より、3つの音部記号が読めるようになって、向かうところ敵なしになりました笑
結論:チェロを始めると楽譜も読めるようになるので、いい機会と思って頑張ってみませんか?
②音楽の才能がないから無理?
はい、これ私です。
■音楽は大の苦手
ずっと体育会系だったので、授業以外で音楽に触れることは全くありませんでした。
音楽の授業も苦手な科目で成績はずっと3未満でした。
歌は音痴ではなかった(と思う)のですが、恥ずかしくて声を出して歌うほうではありませんでした。
ですので、カラオケは本当に行きたくなかったです。
だから「自分に音楽の才能なんてないし、音楽は苦手」と思っていました。
■苦手って何だろう?思い込み?
そもそも、苦手ってなんでしょうか?
スポーツが苦手、料理が苦手、など人それぞれ苦手はあります。大抵の場合、初めて経験したときの印象で、得意か苦手どうか決まってしまう印象もあります。
人は何か物事を見るときに「比較」する生き物です。
「今日は暑いね」「それは値段が高いね」など、過去の経験や周囲の物事と比較して判断します。
私が音楽が苦手と思っていたのも、「人より音楽の成績が悪い」「人よりピアノが弾けない」「人より楽譜が読めない」ということからでした。
当時、音楽ができる人は「ピアノ教室」に通っていたので、何もしていなかった自分は「人よりできない」のは当たり前なはずです。
しかし、それが、「自分は音楽ができない」という思いこみに変わっていました。
■音楽の才能って何だろう?
「プロの演奏家はセンスがあるプロになれたんだ」と、よく耳にします。もって生まれたもの、天性のようなものが大部分を決めると思いがちです。
しかし実際にチェロを始めてみると、「才能」ではなく「努力すること」が大切なのでは、と感じるようになりました。例えば、多くの場所で活躍する2Cellosの二人も、幼少期から一日8時間の練習を重ね、朝起きたらチェロ、友達と遊ばずにチェロで過ごしています。この努力があってプロになれているのだと思います。
これはあくまでプロの話です、アマチュアや趣味でチェロをやる人は、もっと才能が緩くてもいいと思います。つまり、趣味でやるくらいなら才能なんてほとんど関係ない、むしろ反復練習をまじめに取り組む姿勢や努力がとても重要なのではと思います。
■絶対音感/相対音感がないから無理?
結論からいうと、なくても大丈夫です。
確かに、「絶対音感があったらよかったのにな~」と思うときはしばしばあります。しかし、ないものねだりしてもしょうがないです。
私は、反復練習を重ねることでだんだんわかってくるようになりました。
いまは高性能のチューナーもあります。
「絶対音感がないから私はチェロをあきらめる」、という人はいません。
結論:音楽の才能は「努力」だと思っています。人並みの努力できる人なら大丈夫です!
■小さいころから始めていないと無理?
「楽器って小さいころから始めないとダメなんでしょ?」、「大人になって始めるのは難しいんでしょ」という声が聴かれます。
私も、楽器どころか音楽の経験もなく大人になってから、チェロを始めようとしたので、始める前はとても心配でした。
ただ、やってみるとわかったのは、これは「プロ」になる人の話です。
コンクールに出たり、音大に行き、「演奏してお金をもらう」人は、プロの道を進む人は幼少期から始めないといけないです。
しかし、「アマチュアや趣味」としてチェロと付き合う我々は、これには該当しません。
「お金を払って趣味として続ける」のであれば、プロのような制約はありません。
また、チェロは大きい楽器のため、ある程度、成長してからでないと弾けない楽器です。(子供用の分数チェロもありますが。)
大人になってから始めやすい楽器、とも言えます。
また、年齢も制限はありません。
私が所属している教室では、定年後や、70歳から始めた方もいらっしゃいます。
また、弦楽器の中では「チェロが一番、初心者向きの楽器」と呼ばれます。
ですので、ヴァイオリンやヴィオラなどと迷っている初心者の方にはチェロをおススメします。
その理由については下記の投稿をご参考ください。
結論:「思い立ったが吉日」でチェロに触ってみませんか?
⑤練習・レッスンを受ける場所が近くにないから無理?
以前、以下の記事を投稿しましたが、チェロの上達に欠かせないのが「練習する場所と時間の確保」、そして独学ではなく「レッスンに通って先生に教えてもらい個人練習をする」ということです。
■個人で練習する場所について
「レッスンは練習するところではないの?」で投稿したように、レッスン以外にも練習しなければ上達しません。
練習場所で最適なのは、やはり、家。チェロを存分に弾ける家で練習できるのが一番いいです。一軒家だったり、防音室があったりなんかしたら最高です。
やはり弾きたいときに、リラックスして、何時間でも弾ける環境というと「家」が一番です。
しかし、マンションやアパートに住んでいる場合、騒音の問題に気を使わなくてはならず、存分に弾けないどころか、楽器演奏NGの物件もあります。このような場合として、いくつかの対策があります。
①家以外の場所を探して練習する
家の近くのカラオケボックスや練習室などを借りて練習する方法です。また大手の教室であれば、練習室を借りることできます。私はいまカラオケボックスで練習しています。
②チェロにミュートをつけたり、サイレントチェロで練習する
チェロの金属製のミュートをつけたり、タオルで巻いたりして音をできるだけ出さないようにして弾く方法もあります。また、サイレントチェロは言葉の通り、音がかなり小さくなります。
ですがミュートをつけたり、サイレントチェロを使うと音の響きが感じられないため、音程がうまく取れなかったりするので、初心者にはあまりお勧めできないといわれています。私は家ではサイレントチェロを使うようにしていますが、音程の練習には使わずに、フィンガリングの練習用として割り切って使っています。そして、かならずカラオケに行って生チェロを弾くようにしています。
(魚の骨と呼んでいます)
③組み立て式の防音室を室内に設置する。
マンションやアパートで演奏する方法として、組み立て式の防音室を利用する方法があります。
ヤマハのアビテックス、カワイのナサールが有名です。定価は60万円位からです。
中古で選べば、40万円位からあります。引っ越ししても分解して組み立てることができるので便利です。
結論:自分の練習環境をチェックをしてみるのはどうでしょうか?
■レッスンを受ける教室が近くにない場合について
そもそも、「レッスンを受けないといけないの?」「独学じゃダメなの」という前提からですが、私の経験では「一番初めからレッスンは受けたほうがよい」となります。独学で始めてしまうと、変な癖がついてしまい後戻りが増えてしまうからです。私はこれで失敗しました。
では、レッスンを受ける教室が近くにない場合についてです。
私の知り合いの方で、「仙台から毎月1回東京に来てレッスンを受けている方」がいます。「え、チェロのためにそこまでするの?!」と驚くかもしれません。
ですが、月3回は無理だとしても、月1回でもレッスンは受けておいたほうが良いです。悪い癖をそのまま放置しておくと、なかなかうまくなりません。
結論:近くにないからと言ってあきらめず、レッスンを受けられる方法を考えてみるのはどうでしょうか?
⑥とにかくお金がかかりそうで無理?
はい、これ私です。
「弦楽器は金持ちがやる趣味だから、自分には無理」と思っていました。
だから、「お金がないとできないんだろうな」とか、「一度足を踏み入れたら、湯水のごとくお金が出てくんだろうな」と思っていました。
でもこれがは「プロを目指す人」の話でした。
趣味で続けて15年になりますが、「テニスやるよりコスパはいい」ということが分かりました。
ただし、「どのくらいの値段の楽器を持つか」で大きく変わるのは事実です。
私の15年でかかった費用を投稿いたしましたので、ご参考ください。
結論:お金はテニスとあまり変わらない。ただし、どのくらいの値段の楽器を持つかで大きく変わります。
⑦チェロはやっぱり難しいから無理?
うん、難しい。けど、だから、やりがいがあります。
弦楽器は「音程を自分で作る」「弓で弦を「擦る」」という、ピアノやギターにはない特徴があります。
ピアノは押せば正しい音が出ますし、ギターはフレットがあるので正しい音程が取れます。
また、発音もピアノは押す、ギターはハジくという日常生活には多い動作です。
しかし、弦楽器にはフレットがないため感覚を頼りして位置を確認します。
そして、発音も「弓で擦る」という動作は日常生活でほとんどありません。
ですので、音楽を演奏する以前に「チェロという楽器を使えるようにする」という訓練に多くの時間がかかります。
この時間は人によって異なりますが、半年とか年単位で上達していくものです。
1時間やったらから、上手くなるというものではないです。
プロの演奏を見ると、とても簡単に弾いているので「簡単なのか」と思って始める人が多いのですが(私です)、
実際やってみると、その難しさに閉口します。
ですので、チェロを始めるのであれば「年単位で長くやっていく」という前提をもって臨めば良いと思います。
難しい楽器ですが、裏を返せば「飽きずに長く付き合える趣味」です。
でも、弦楽器のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロで比較すると意外にもチェロが初心者向きなんです。
結論:チェロとは長い付き合いができる趣味です
⑧ほかの楽器でもいいんじゃないの?
「『チェロ』をやりたいと思って始めた」という方が多いです。
指名買いですね。
ですので、「とりあえず何か音楽がやりたい」、「なんでもいから楽器を始めてみたい」という方であれば、無理にチェロを選ぶ必要はないと思います。
やはり、まともな演奏ができるまで時間のかかる楽器です。
短期間で何か曲を披露したい、という方でしたらピアノやギターなどをおススメします。
ピアノやギターが簡単というわけではありませんが、チェロは人に聴かせられるレベルになるまで時間がかかります。
結論:「なぜ自分は『チェロ』じゃなきゃいけないのか?」を固めたうえで、チェロ選ぶのがいいと思います。
【2】チェロを始めた後の話 ~挫折ポイントと対処法~
チェロを始めてからは、思うようにいかないことも多いと思います。
挫けそうになることが多かったですが、なんとか15年続けています。
ボウイングで肩が痛くなる
誰もが必ず通る道のようです。
特にA線のボウイングを練習していると肩が痛くなります。
痛いときは無理せずに、休み休みやるのが良いです。
しばらくすると、痛くなくなります。やはり、日常生活にない動きをするので慣れが必要なようです。
左手が上手く開かない
これも、誰もが必ず通る道のようです。
私は2と3の指、つまり中指と薬指が上手く開かずに音程が甘くなりがちでした。
また、拡張も苦手で1の指を開いたり、4の指を開いたりするのが苦手でした。
対策としては、開きやすさを優先して手首の位置やヒジの位置を調整しました。
また、指のストレッチや筋トレをやりました。
押さえるときも、「少し高め」に押さえることで、徐々に開けるようになっていきました。
反復練習に飽きたとき
最初のころは、ボウイングやスケールの練習など、単調な練習が多くて飽きてしまうこともあります。
そんな時は、初心者でも弾ける簡単な曲を(先生に黙って)弾きましょう。
とはいえ、上達の近道は基礎の反復練習です。
自分の現状の問題を見つけ、しっかりと向き合いながら進めていくことが重要と改めて痛感しています。
想像していたのと違う
「もっと簡単に弾けるものだと思っていた」、「こんなに大変だと思っていなかった」など、当初の想定とギャップが生じることがあると思います。
私の場合は、音楽も初心者でたくさんの壁にぶつかったことから「こんなにストレスを感じる趣味は趣味と呼べるのだろうか」と悩んだ時期がありました。
チェロは修行(苦行)?
ねぇ、うさぎさん。チェロって挫折しやすいの?
まぁ、修行(苦行)だからね、挫折は何回もあるよ。
修行(苦行)!?
ストレス解消になりません
テニスと比較するわけじゃないんだけど、ストレス解消にならないんだよね。
むしろ、ストレスがたまるっていうか…。
え…。
やっぱり、音は簡単に出るんだけど、正しい音程を取れないから、最初は「オンチ」なわけでして…。
家族からは白い目で見られるし、とても人に披露できる代物ではないから、恥ずかしいのとイライラが織り交ざった感じで…。
ひたすらの反復練習
良い音程のためには、反復練習や基礎練習が欠かせないんだけど、これに飽きちゃう人も多い。
それで、曲にチャレンジしちゃったりするんだけど、録音して聞いてみると…。まぁ、ひどくて落ち込むんだよね…。
5年、10年、15年単位でレベルアップする
それと、1日で上達するというよりは「数か月から年単位」でレベルアップする趣味と認識しておくことかな。
年単位ですか…。
「レッスン受ければ、すぐ弾ける」っていうことはなく、
レッスン受けて~自主練して~レッスン受けて~自主練しての繰り返し。
すると、あるところで急に「ポン!」と成長を感じるんだ。
修行(苦行)を楽しむ
だから、始めるときの「イメージ」が重要なんじゃないかと思う。
チェロ教室のサイトには、「初心者でもすぐ弾けます!」とうたい文句があるから、
ついつい「簡単に弾ける」というイメージが先行しちゃう。
確かに…。
だから、「これは年単位で辛抱強く続け、何回も挫折を乗り越える趣味」というイメージを最初に持てば、
成長が遅いのも想定内で収まって、挫折することも少ないんじゃないかな。
なるほど、挫折は当たり前、続けることが大切ってことだね
上達が周りの人より遅いと感じたとき
「自分って、やっぱりチェロに向いていないのかなぁ」と苦手意識を持つこともありました。
でも、チェロってテニスと違って「勝ち負け」の世界ではないんです。
人と比べずに、勝ち負けを気にせず、マイペースで進めることができるのが、音楽のいいところだと思います。
ただ、やはり気になるようであれば、上達が早い人が心掛けている練習法などを聴いてみたりすると勉強になります。
敵、ではないので気軽に答えてくれます。
友人から「あんまり上手くないよね」と言われたとき
凹みます…。
しかし、そういってくれる友人を大切にしましょう。
楽器の演奏で残念なのは、自分で弾いた音を「客席」では聴くことはできないことです。
「上手くない」「ここが悪い」という「客席」からの意見はとても貴重です。
成長のための大切なフィードバックをくれると思って、むしろどんどんダメ出ししてもらいましょう。
■環境が変わったとき
引っ越して、家で練習できなくなったとき
①家以外の場所を探して練習する
家の近くのカラオケボックスや練習室などを借りて練習する方法です。また大手の教室であれば、練習室を借りることできます。私はいまカラオケボックスで練習しています。
②チェロにミュートをつけたり、サイレントチェロで練習する
チェロの金属製のミュートをつけたり、タオルで巻いたりして音をできるだけ出さないようにして弾く方法もあります。また、サイレントチェロは言葉の通り、音がかなり小さくなります。
ですがミュートをつけたり、サイレントチェロを使うと音の響きが感じられないため、音程がうまく取れなかったりするので、初心者にはあまりお勧めできないといわれています。私は家ではサイレントチェロを使うようにしていますが、音程の練習には使わずに、フィンガリングの練習用として割り切って使っています。そして、かならずカラオケに行って生チェロを弾くようにしています。
(魚の骨と呼んでいます)
③組み立て式の防音室を室内に設置する。
マンションやアパートで演奏する方法として、組み立て式の防音室を利用する方法があります。
ヤマハのアビテックス、カワイのナサールが有名です。定価は60万円位からです。
中古で選べば、40万円位からあります。引っ越ししても分解して組み立てることができるので便利です。
引っ越して、レッスンに通えなくなったとき
近くで別の先生を探すのが一番いいと思います。
インターネットで調べるのも良いですが、楽器屋さんに行くといろいろな情報を仕入れることができるのでお勧めです。
レッスンの先生が微妙なとき
やはり人と人の関係なので、相性はあると思います。
大手であれば、希望を出せば先生を変えてくれます。
個人の場合は、ほかの先生を見つけましょう。転職活動のように、今の先生に習いながら、ほかの先生の体験レッスンに行くと良いと思います。
ただ、基本的に先生は「褒めない」「ダメ出し」が多いので、少し我慢することも必要です。
就職や子育てなどで、忙しくなり時間が取れないとき
私も就職して1年はレッスンをお休みしました。
仕事が落ち着いてから、また戻ってくれば良いと思います。
また、子供が生まれてからは月3回のレッスンを月1回に減らしています。
レッスンを0にするのはもったいないです。習ったことがドンドン抜けていきます。
上達スピードも遅くなりますし、悪い癖がつくので月1回は這ってでもレッスンに行くようにしています。
どうしても難しい場合は、「子育てが落ち着いてから復活!」と計画を立て我慢する方もいらっしゃいます。
定年して落ち着いてから始める方が多いのも、そういった理由からだと思います。
■お金が必要になったとき
レッスン代が高くて家計をひっ迫しているとき
子どもが生まれた、家を買ったなど人生のライフイベントで節約しなければいけないときがあります。
個人の教室であれば、先生と相談してレッスンの回数を減らし、お金を節約することもできます。
自分のチェロを買わなくていけなくなったとき
「レンタルは1年まで」という場合、2年目からは自分の楽器を買わなくてはいけません。
楽器を買う/買わないかで、チェロを続けることをあきらめてしまう人もいるかと思います。
楽器は上を見たらきりがないのです。
参考までに、私は、バイトでためた13万円で楽器を買い、7年間使いました。
友人たちは50万近くのチェロを買っていましたが、私の場合、13万円で十分でした。
もっと本気でやりたいと思ってきたので、就職と同時に積立貯金をして、少しずつお金を貯めていき、良い楽器を買いました。
維持費が高くて家計をひっ迫しているとき
チェロの維持費は想像よりかかりませんでした。むしろ、テニスと比べると安いくらいです。
でも、やはり節約はしたいもの。
弓の毛の交換は半年おきが理想です。弦の交換は1年おきが理想です。
この期間を少し長くしてしまい、節約するという方法もあります。
しかし、弓の毛は劣化すると弾きづらくなるのでせめて1年に1回は替えたいです。
弦は劣化しても音量や艶が落ちるだけなので、2~3年は替えない人も多いです。
番外編
ここからは、チェロでちょっと落ち込む瞬間をまとめた番外編です
A線を切ってしまったとき
チューニングや弦を交換するときに弦を切ってしまうことがあります。
特にA線は一番細いため切れやすいです。
■切れないようにする方法
①糸巻きのペグはソ#まで合わせて止め、残りは下のアジャスターで調整する。
弦を切ってしまう原因の多くが、「ペグ」で調整しているときです。
ペグは少し低いくらいに合わせて、残りはアジャスターで調整するのが良いと思います。
②駒や糸巻き側の弦が通る溝に石鹸や4Bの鉛筆を擦りこんで摩擦を減らす。
私はA線だけは予備の弦をケースに常備しています。
③楽器屋さんで見てもらう
頻繁に切れる場合は、楽器屋さんで見てもらいましょう。
チェロを倒してしまったとき
置いていたチェロのエンドピンに足を引っかけて、チェロを倒してしまうことがあります。
休憩などでチェロから離れる場合、エンドピンはしまう癖をつけましょう。
また、長時間弾かない場合はケースに入れて、部屋の隅に置いておくほうが良いです。
万が一、倒してしまった場合は、外観の傷やヒビがないかなどはもちろんですが、楽器の中にある魂柱が倒れてしまっていないかも確認してください。
音色が変、変な響きがある、と感じたら楽器屋さんに持っていきましょう。
楽器が割れてしまっても、修復できますので安心してください。これが木製楽器のいいところです。
いかがでしたでしょうか?始める前や始めた直後は色々不安があると思います。
ですが、「まずやってみよう」と飛び込んでも、リスクが少ないです。
体験レッスンなどで、まずチェロを弾いてみるのはいかがでしょうか?