チェロを始めるときに必要なもの
チェロを始めてみようと思うんだけど、最低限、何が必要になるの?
ずばり、
①お金
②時間
③場所
の3つだよ。
①お金
レッスンは月額「8,000円から12,000円」が相場です。
始める際は入会金や、教材費がかかりますが「練習用の楽譜」が3,000円ぐらいですので、いきなり大幅な支出は発生しません。
あれ、楽器は買わなくていいの?
初年度の半年や1年間は、教室の楽器や備品を借りられるところが増えています。
そのため、いきなり楽器を買う必要はありません。
ただ、「楽器を用意してください」という教室の場合、チェロや弓をセットで最低で10万~30万円の支出が発生します。
でも、いきなり買うのは抵抗があると思うので、「最初は楽器を借りれるレッスン教室」を選ぶのがいいと思います。
そっか、最初は、手ぶらでレッスンができるんだ。
レッスンを半年から1年経った頃に「もっと、続けたい」と思えば、自分の楽器を購入するのが良いと思います。
私は、1年は楽器を借りて、その間にお金を貯めました。
そして、1年後に13万円の中古のチェロ/弓セットを購入しました。
ところで、ここまで独学ではなく、レッスンを受ける前提で話を進めていますが、その理由については下記の投稿をご覧ください。
私はほぼ独学でチェロを始めましたが、「最初からレッスンに通っておけばよかった」と後悔しています。
②時間
時間は2つあります。(1)レッスンに行く時間と、(2)個人で練習する時間が取れることです。
(1)レッスンに行く時間
レッスンの回数は教室によって異なりますが、月2回、月3回というところが多いです。
また、時間も一回あたり40~60分が平均的です。
ただ、やはり社会人は忙しく月3回のレッスンは厳しいという方も多いと思います。
私も、いま子育て中で忙しいため、レッスンを月1回にして続けています。
月3回レッスンに行けたらもちろんいいのですが、続けることのほうが大切です。
先生と相談して無理のないレッスンにしてください。個人教室であれば比較的、調整しやすいです。
(2)個人で練習する時間
意外と忘れがちなのが、「個人練習」の時間です。
レッスンを受けると「次までの宿題」が出るので、次回までに個人で練習する必要があります。
月3回のレッスンを受けるのであれば、レッスン以外に最低でも3回以上の個人練習の時間は必須となります。
個人練習については下記の投稿をご参考ください。
また、以下の投稿で「私のチェロの1か月、1年間」を紹介しています。
ご参考ください。
なるほど、個人練習の時間も考えなければいけないのか。
そして時間を取れることも必要ですが、同じくらい重要なのが「場所」です。
③場所
場所も2つあります。(1)レッスンを受ける場所と、(2)個人で練習する場所がある、ということです。
(1)レッスンを受ける場所
代表的な場所は2つです。ヤマハや島村楽器、山野楽器といった法人の音楽教室か、個人の先生による個人教室になります。
教室はインターネットで検索したり、「楽器屋さん」に行って聞いてみるのもおススメです。楽器屋さんは、いろいろな人が調整に来るので情報が集まりやすい場所です。
都会であれば音楽教室は比較的見つけやすいですが、地方となるとチェロの人口は少ないため、近くに教室がないところもあります。
近くにないからチェロを諦めてしまうのはもったいないです。
私の知り合いの方で、仙台から月1回、東京都内へレッスンに通っている方もいます。
ぜひ「できる方法」を考えてみてください。
また、「法人」の教室がよいか「個人」の教室のどちらがよいかでお悩みの方は、下記の投稿をご参考ください。
(2)個人で練習する場所
初めて半年ぐらいであれば、レッスンだけ受けて個人練習をしないという選択肢もあります。
しかし、「チェロ楽しい」「もっと続けたい」「もっと上手くなりたい」と思うと、「個人練習」は欠かせません。
そのためには、まず、「自分の楽器を買う」のはもちろんですが、好きな時に練習できる環境も確認しなければなりません。
個人練習で一番いいのはやはり「自宅」で弾けることです。
好きなときに、何時間でも練習できるのは、練習環境として恵まれています。
一軒家にお住まいの方や、家に防音室がある方はとても羨ましい限りです。
しかし、アパートやマンションなど音を出せない環境にお住まいの方も多いと思います。
私も今は賃貸アパート暮らしのため、家で「生」のチェロを弾くことはできません。
■私の場合
いまは近くのカラオケにチェロをもって行って、週1回:2~3時間練習しています。
3時間練習して500円位とお手軽ですし、何より気にせずに大きな音で「生のチェロ」で弾けるのが良いです。
しかし、やはりこれだけでは練習が足りません。そのため、家では音が非常に小さい「サイレントチェロ」を利用しています。
これであればアパートでも、夜間でも弾くことができます。
ただ、サイレントチェロは響きがない分、音程がとりづらいです。
ですので、一般的に、生のチェロとは全く別の楽器と考えたほうがいいとされています。
私も、サイレントチェロは右手のボウイング、左手のフィンガリングの確認だけに使い、必ずカラオケに行って「生のチェロ」で音程を取る練習をしています。
(魚の骨と呼んでいます)
また、私は使っていませんが「金属製のミュート」を「生のチェロ」に取り付けて消音する方法もあります。
ただ、やはり響きがなくなってしまうので、カラオケに行き、響きを感じてしっかり音程を取る練習は欠かせません。
■その他の方法
自宅で弾くための方法として、少し高額になりますが「組み立て式の防音室」を部屋に設置する、という方法があります。
ヤマハのアビテックス、カワイのナサールが有名です。定価は60万円位からです。
中古で選べば、40万円位からあります。引っ越ししても分解して組み立てることができるので便利です。
また、公民館や法人の教室であれば練習室を借りることもできます。
学生さんであれば学校の教室などを使うことができますね。
時間はなんとか「作れても」、練習場所の確保はなかなか難しい、というのが音楽の練習の難しさです。
以上が、チェロを始めるときに「最低限」必要なもの・ことです。
具体的に、チェロや備品を揃える話は、下記の投稿を参考ください。